運にまかせれば、なんとかなる。

自信や実力がなくても、運にまかせさえすれば、乗り越えられる。

時がくる

今4時です。

昨夜から風雨が強く、
まるで台風のようです。

窓の外の木々のシルエットが激しく揺れ、
風の唸り声と木々の葉が擦れる音が
恐ろしくも感じられます。

秀です。

昨夜の続きです。

ほつみさきじ寺さんからの下りは、
アスファルトの車道。

スカイラインと呼ばれる
クネクネ曲がった長い道のりです。

下る車はテールランプを点灯したまま、
あっと言う間に
麓の国道に合流します。

アスファルトの下り道は
もっとも足に負担をかけます。

私の左膝が悲鳴を上げる。

お互いのペースを気遣いながら
前へ進みます。

なんとか麓に下りた私達は
海岸沿いの道を歩きます。

波が岩に打ち寄せる音を聞きながら、
どんよりとした空から時折降る
雨を受けながら黙々と歩きます。

「次の札所はまだかな」

彼がぽつりとつぶやきます。

「あと一時間ぐらいですよ。
ちょっと休みましょうか。」

私は屋根のある場所を探します。

「すまないな」

彼は倒れ込むようになりました。

「迷惑かけるね。
タクシー呼ぼうかな。」

「ここまで来れたのは
あなたのおかげだ。
有難う」

彼の心が折れてしまいました。

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